最新日記

2月15日(金曜日)曇り

 久しぶりに楽譜ソフトの集まりで池袋に行ってみた。喫茶店のルノアールに入る前にP'パルコに入って、ギター関係の小物を購入しようと思ってエレベータに乗る。イシバシ楽器は7階。その前に6階のタワーレコードのフロアで降りるお客さんがいてドアが開いた。すると視界にちょっと異様な光景が入ってきた。若い女の子30人くらいが一方向(壁の裏側で僕からは見えない)を向いて、ノってるんだかノってないんだか、微妙なノリで両手を動かしている。これはCDの販促で誰かが来ているんだろうなと思い、とりあえずはエレベーターで7階に行き、買物を済ませてからエスカレーターで6階に降りてきてみた。さっきの現場に近づいて見てみると、男の子4人がカラオケに合わせて歌っていた(後で調べてみると、放牧系 黒羊症候群 Black Sheep Syndoromeというグループだ)。ステージは激狭で、4人が立つと、両手を広げるスペースも無い。そこで微妙に気だるそうに体を動かして歌っている。こういう光景を見ると、彼らではなく、彼らを送り込んだ事務所側の気持ちになってしまう。「こんな狭い舞台っすか?」「つべこべ言うな、下積みはこんなもんなんだよ」、そんな会話を想像してしまう。
 それにしても、将来は楽器がもっともっと売れなくなってしまうという危機感を持ってしまう。ここ10年くらい、バイクが売れないというニュースをよく聞く。バイクが売れていたのは、僕らの世代が子供の頃に仮面ライダーやワイルド7などを見て「バイクは格好いい」という洗礼を受けていたから、18歳を過ぎてどんどん買っていったわけだ。時代が進んで新しい変身ヒーローを作らなくなったり、仮面ライダーが車に乗ったり、はたまた空を飛んだりし始めれば、子供がバイクに憧れることもなくなってしまう。だから売れない。楽器もそうだ。タワーレコードで見たBlack Sheep Syndoromeというグループも歌声そのものはアイドルだが、楽曲はパンクロックだ。本来はギターやベースを弾きながら歌うような曲なのだ。しかし本人達が楽器を持たない限り、見ている人たちが楽器に憧れるという現象は起きない。結果として楽器はもっともっと売れなくなってしまうのではないか。わずかワンフロア上には楽器店があるというのに。